最近こんな症状ございませんか?

◽️同じことを言ったり聞いたりする
◽️人と会う約束や日時を忘れる
◽️物をなくしたり、置き忘れたりする
◽️物の名前が思い出せなくなる
◽️今まで出来ていたことができなくなった
◽️計算の間違いをするようになった
◽️怒りっぽくなった

「もの忘れ」から認知症へ

「最近もの忘れがひどくなった」と自覚されている方、それを年齢のせいだと簡単に結論づけてはいませんか?

トイレや入浴など日常生活は普通に出来てはいるものの、
◽️物忘れが激しい
◽️段取りを組んで何かをすることができない
などの段階を軽度認知障害と言います。

また、そのうち半数の方が約5年の経過で認知症へ進行すると言われています。

例えば、軽度認知障害の方は

◽️食べた事は覚えているが何を食べたか思い出せない
◽️買い物に来たが何を買いに来たか思い出せない

だったのが認知症になると、

◽️食べた事自体覚えていない
◽️買い物に来たことすら忘れて今自分がどこにいるのかわからない

と、なるのです。

認知症の診断・治療

認知症と一口に言ってもさまざまな病気があり、病気によって症状や進行、治療法が異なります。

徐々に進行していく認知症としては、次のものがあります。

◽️アルツハイマー型認知症(認知症全体の約60%)
◽️レビー小体型認知症(同 約20%)
◽️前頭側頭型認知症(同 約5%)
◽️脳血管性認知症(同 約15%)

これらは、治すことはできませんが、早期発見してお薬を服用する事で、進行を遅らせることができます。

また全体の5%ほどですが、治り得る認知症があります。

◽️脳神経外科疾患(慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症、良性の脳腫瘍による認知症)
◽️内科疾患(甲状腺機能低下症やビタミンB1欠乏、ビタミンB12欠乏)
などです。

認知症が疑われる患者さんが来院された場合、まずご家族から、日常生活の変化などについてお聞きします。

次に「神経心理検査」と呼ばれる、もの忘れの検査をします。

これは長谷川式スケール(HDSーR)、ミニメンタルステイト検査(MMSE)などがあり、いろいろな質問をしてもの忘れの程度を見るものです。

さらにMRIで画像診断が行われます。

MRIで海馬の萎縮の解析(VSRAD)、脳神経外科疾患がないかどうかを調べるためです。
MRIのみで、認知症かどうかが分かるわけではありません。

それよりも、ご家族や周りの方からの聞き取りと、ご本人への問診・診察が重要です。

認知症の診断は神経心理検査と「病気の経過を知ること」が大切です。

特にアルツハイマー型の場合、一見普通に見えて患者様ご本人にも自覚がない場合があります。

このような場合、ご家族からの「いつ頃からどのような症状が現れ、どう変化したか」が診断の決め手となることがあります。

このように認知症は、早期発見が大切です。


ご家族の方へ

認知症を患われた患者様のご家族の苦労はとても大きいです。

実は認知症の治療において大切なのは、ご家族の精神的なケアでもあ流のです。

当院では、患者様の治療と並行して
ご家族がどんなことでもっとも苦労されているのか、
困っていることは何か等を詳しくお聞きし、ご家族が困っている事をまず第一に改善する方向で治療方針を決めて行きます。

患者様との接し方や公的サービスの活用方法などのご相談はもちろん、必要であれば
介護サービスのご利用のご提案
申請方法など
わからない事があればご説明しております。

ぜひお気軽に当院へお越しくださいませ。